ふれあい作業所では精神障害者の方々が、地域で暮らす一人の「社会人」として安心して生活ができるように手助けをしています。
地域で暮らす一人の「社会人」として生活をする上では、気を付けなければいけないことはいくつもあると思います。
作業所は、小さくても「集団」です。
その「集団」の中で、作業訓練やレクリエーション、ミーティング、グループワークなど、
いろいろな場面を通して、「社会人」として生活するときに必要なことを一緒に考えていきます。
「楽しみを見つけたい」
と思っている方には
「楽しむためには収入は必要。」として、作業も頑張ってもらい、そのうえで、行ってみたいところ、やってみたいことを聞いて、レクリエーションのタイミングで、みんなで一緒に行ってみたり、やってみたりしています。みんなで経験することで自信につながり、その後一人でできることが増えたとの声もあります。
「人に頼ることなく
自分の収入で生活がしたい」
と思っている方には
就労支援として、作業の中から学ぶ作業訓練はもちろんのこと、人の中で働くための心構え、立ち居振る舞いなども一緒に考えていきます。さらには、外部の方の助けを借りながら、職場見学や、職場実習、面接練習、履歴書の書き方練習、なども行っています。
「今の生活を維持したい」
と思っている方には
作業を頑張ることよりも、体力や気力の低下の予防に重点をおき、無理せずに通所できる方法を一緒に考えたり、必要であれば食生活の見直しも一緒に考えたりします。
現在、20代から70代までの幅広い年齢の方が利用されています。男性・女性の比率はほぼ同等です。
利用される目的・目標はそれぞれに違いますが、その目的・目標に合わせて、
精神保健福祉士2名をはじめ幅広い年代の職員が支援を行っています。
H.08 | 西区家族会「ひまわり会」の運動により、西区に2つ目となる「精神障害者共同作業所ふれあい作業所」として開所。 開所にあたっては、広島市で一番古い作業所である「かざぐるま舎」のあった西区でしたが、西区西部の精神障害者の利便性が考えられ、西区家族会「ひまわり会」の運動がありました。 |
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H.13 | 芸予地震により、現在のビルへ移転。 平成13年、芸予地震により、現在のビルへ移転。アパートから、元々は塾だったワンフロアの部屋へ移転しました。戸惑うこともありましたが、広々とした空間に変わったことで、うれしいことが多かったようです。 |
H.17 | 「特定非営利活動法人ひまわり」の傘下に入る。 平成17年には、かざぐるま舎とふれあい作業所、双方の運営委員会と職員の働きにより、「特定非営利活動法人 ひまわり」が誕生。その傘下に入りました。 |
H.18 | 地域活動支援センターⅢ型へ移行。 施設の存続と職員の待遇改善が検討され、平成18年、地域活動支援センターⅢ型事業へ移行。 |
H.26 | 就労継続支援B型へ移行。 法律の改正や風潮に対応し、平成26年、就労継続支援B型事業へ移行しました。 |
仕事をすることに限らず、季節を感じながら、楽しいことや嬉しいことを共有し、
困ったこと、悲しいことは互いに分け合い解決していける場所として
これからも育っていきたいと考えています。
利用者の声をご紹介します
- Q.作業所へ通い始めた決め手は何ですか?
-
A.
- 医師・病院スタッフ・デイケアスタッフに勧められて
- 初めて見たとき、雰囲気が良かったから
- 日中の自分の居場所が必要だと思ったから
- 仕事がしたかったから
- 家から近いから
- Q.今まで通い続けている理由は何ですか?
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A.
- 利用者のペースを優先してもらえたから、無理なく続けられている
- 働くのが楽しい
- 作業所に行った後の充実感を味わえる
- 運動がてら通っており、気分転換になる
- 規則正しい生活を送るため
- Q.利用してよかったところは何ですか?
-
A.
- 他人と同じ空間にいることに慣れた
- 任された仕事に責任をもって取り組むことを覚えた
- 自分にできる仕事があり、仕事ができるのが楽しい
- 仕事をする上で根気が身についた
- レクリエーションが楽しい
- 一人では行けないところに連れて行ってくれる
- 仕事の時間と休み時間でメリハリがある
- 昼夜逆転が治り、生活にリズムがついた
- みんなが優しく接してくれる
- 和気あいあいとした雰囲気で過ごしやすい
- いろいろな情報交換ができる